インターナショナルスクール受験とは?入学試験・英語力・面接対策・合格のポイントを解説

近年、グローバルな教育環境への関心が高まり、インターナショナルスクールの受験を検討するご家庭も増えています。一方で、入学試験の内容や選考の流れは学校によって異なり、どのように準備を進めればよいのか分かりにくいと感じる保護者も少なくありません。
本記事では、インターナショナルスクール受験の基本的な流れや試験内容、準備のポイント、学校選びの際に確認しておきたい点を分かりやすく解説します。
インターナショナルスクール受験の基礎知識
インターナショナルスクール受験を考える際には、まず各校の特色や入学条件、選考方法を理解することが大切です。日本の一般的な幼稚園・小中高校の受験とは、評価の観点や求められる力が異なる場合があります。
ここでは、インターナショナルスクールの特徴や認定、一般的な日本の学校受験との違い、入学条件について見ていきます。
インターナショナルスクールとは
インターナショナルスクールとは、一般に英語などを主な教育言語とし、国際的なカリキュラムや教育方針に基づいて教育を行う学校を指します。外国籍の子どもだけでなく、日本国籍の子どもも多く学んでいます。
学校によって教育内容は異なりますが、探究型の学習やディスカッション、プレゼンテーションなどを取り入れ、自分の考えを持ち、それを表現することを重視する学校が多いことも特徴です。
インターナショナルスクールの認定機関と資格
日本にあるインターナショナルスクールの多くは、学校教育法で定められた「一条校」ではありません。そのため、卒業資格や日本の大学への出願資格については、学校ごとに確認する必要があります。
一方、国際的な認定機関による認証を受け、教育内容や学校運営について一定の国際基準を満たしている学校もあります。代表的な認定機関には、CIS (Council of International Schools)、WASC (Western Association of Schools and Colleges)、ACSI (Association of Christian Schools International)、NEASC (New England Association of Schools and Colleges)などがあります。
また、国際バカロレア(IB)プログラムを提供する学校では、DP(Diploma Programme)を修了し所定の要件を満たすことで、世界各国の大学で広く認知されているIB Diplomaの取得を目指すことができます。学校を選ぶ際には、認定の有無だけでなく、教育内容や卒業後の進路もあわせて確認することが大切です。
一般的な日本の学校受験との違い
インターナショナルスクールの受験は、日本の一般的な学校受験とは評価の観点が異なることがあります。
筆記試験だけでなく、英語でのインタビューやグループ活動、行動観察などを通して、学力に加えてコミュニケーション力、思考の過程、学習への姿勢などを見る学校もあります。
また、保護者面談を選考の一部としている学校では、家庭の教育方針や学校の理念への理解を確認する場合があります。そのため、試験対策だけでなく、なぜその学校を希望するのかを家庭の中で整理しておくことも重要です。
誰でも入学できるのか?入学条件の実態
インターナショナルスクールの入学条件は学校や学年によって異なり、希望すれば誰でも入学できるわけではありません。一定の英語力を求める学校もあれば、年齢に応じた基礎学力や発達段階、これまでの学習状況を総合的に確認する学校もあります。
特に小学校以上では、英語で行われる授業に参加できる力が重要な判断材料になることがあります。成績表や推薦状など、前籍校からの書類提出を求められる場合もあります。
また、定員に限りがあるため、入学基準を満たしていても空席がなく、ウェイティングリストとなることもあります。希望校が決まったら、募集要項と出願時期を早めに確認しておくと安心です。
インターナショナルスクール受験の流れ

インターナショナルスクールの選考方法や出願時期は学校によって異なりますが、一般的には情報収集、学校見学、出願、アセスメントや面接、合否通知という流れで進みます。
全体の流れを早めに把握しておくことで、必要な準備を落ち着いて進めることができます。
受験スケジュール|理想的なタイムライン
希望する学校や入学時期にもよりますが、1年ほど前から情報収集を始めておくと、比較的余裕を持って準備できます。
まずは各校の教育方針、カリキュラム、入学条件、出願時期を確認し、可能であれば学校見学や説明会に参加します。英語力や学習面で準備が必要な場合も、この段階で現在の状況を把握しておくとよいでしょう。
出願時期は学校によって大きく異なり、年間を通して受け付ける学校もあれば、特定の期間を設けている学校もあります。定員に達すると受付を終了する場合もあるため、希望校のAdmissions情報を直接確認することが重要です。
STEP1: 学校見学・説明会への参加
学校見学や説明会は、その学校を実際に理解するための大切な機会です。ウェブサイトやパンフレットから得られる情報に加え、校内の雰囲気、教師と生徒の関わり方、授業や施設の様子などを自分の目で確認できます。
説明会では、カリキュラム、学校生活、進路、入学選考などについて具体的な説明を受けられることがあります。分からない点は質問し、家庭が学校に求めるものと実際の教育環境が合っているかを確認しましょう。複数の学校を見ることで、それぞれの違いもより明確になります。
STEP2: 出願書類の準備と提出
出願には、願書のほか、成績表、推薦状、パスポートの写しなど、複数の書類が必要になる場合があります。学校によっては、志望理由や家庭の教育方針について英語で記載することを求められることもあります。
志望理由を書く際には、一般的な表現を並べるのではなく、なぜその学校の教育を選ぶのかを具体的に伝えることが大切です。
必要書類や提出方法は学校ごとに異なるため、出願要項をよく確認し、不備のない状態で期限までに提出できるよう余裕を持って準備しましょう。
STEP3: 入学試験・アセスメント
入学試験やアセスメントの内容は、学校や学年によって異なります。幼児期では遊びや簡単な活動を通して発達や集団での様子を見ることがあり、小学生以上では英語のリーディングやライティング、算数・数学などの基礎学力を確認する場合があります。
また、筆記試験だけでなく、指示を理解して行動できるか、自分の考えをどのように表現するか、他の子どもとどのように関わるかを見る学校もあります。
特定の試験形式だけに慣れるよりも、日頃から英語で学び、考え、自分の言葉で伝える経験を積んでおくことが有効です。
STEP4: 保護者面接・子ども面接
子どもの面接では、年齢に応じた質問を通して、英語でのコミュニケーションや自分の考えを伝える力を見ることがあります。幼い子どもの場合は、無理に答えを暗記させるよりも、普段から自然な会話に慣れておく方がよいでしょう。
保護者面接がある場合は、家庭の教育方針、志望理由、子どもの特徴などについて尋ねられることがあります。学校の理念や教育方針を理解したうえで、家庭として何を大切にしているのかを自分たちの言葉で説明できるようにしておくことが大切です。
STEP5: 合格通知と入学手続き
合否の通知時期は学校によって異なります。すぐに結果が出る場合もあれば、一定期間を要する場合や、空席状況によってウェイティングリストとなる場合もあります。
合格後は、指定された期限までに入学金や必要な費用の支払い、書類の提出などを行います。期限や手続き方法を確認し、漏れのないよう進めましょう。
学校によっては入学前のオリエンテーションや準備プログラムが行われることもあります。新しい環境への移行を子どもが安心して迎えられるよう、家庭でも少しずつ準備を進めておくとよいでしょう。
学年別・入学試験の内容と対策

インターナショナルスクールの入学選考では、年齢や学年に応じて確認される内容が異なります。一般に学年が上がるにつれて、英語で学ぶ力に加え、教科学習の理解や文章表現など、よりアカデミックな力が求められるようになります。
ここでは、幼児期から高校段階までの一般的な選考内容と準備の考え方を紹介します。
幼稚部・プリスクール(2歳〜5歳)の入学試験
幼稚部やプリスクールでは、筆記試験よりも遊びや活動を通した行動観察が中心となることが多くあります。簡単な指示を理解できるか、周囲とどのように関わるか、新しい環境にどのように反応するかなどを見ます。
英語についても、必ずしも流暢さだけが評価されるわけではありません。年齢や学校の方針に応じて、英語での呼びかけに反応できるか、安心してコミュニケーションを取れるかなどが見られることがあります。
家庭では、英語の絵本や歌、日常的な会話などを通して、英語に自然に触れる機会をつくるとよいでしょう。
初等部・小学校(6歳〜11歳)の入学試験
小学校段階では、英語力と年齢相応の基礎学力を確認する学校が多くなります。リーディングやライティングに加え、算数などのアセスメントが行われる場合もあります。
重要なのは、英単語を多く知っていることだけではなく、英語で指示を理解し、授業や課題に取り組めることです。面接では、自分の経験や考えについて簡単に説明することを求められる場合もあります。
日常的な読書や会話を通して、英語を「試験科目」としてだけでなく、考えたり伝えたりするための言語として使う経験を増やしていくことが役立ちます。
中等部・中学校(12歳〜14歳)の入学試験
中学校段階では、英語による読解や文章作成に加え、数学や理科などの学力を確認する学校もあります。教科の内容そのものだけでなく、英語で問題を理解し、自分の考えを整理して答える力が必要になります。
面接では、志望理由や興味のあること、これまでの学校生活、将来について尋ねられる場合があります。普段から英語で読む、書く、考えるという学習習慣を身につけておくことが大切です。
高等部・高校(15歳〜18歳)の入学試験
高校段階では、より高い英語力と教科学習の基礎が求められます。学校やカリキュラムによっては、アカデミックな文章の読解・作成や、数学・理科などのアセスメントが行われます。
また、過去の成績や外部試験のスコア、推薦状などを重視する学校もあります。将来の進学希望や学習への姿勢について、面接やエッセイで説明を求められることもあります。
高校からの入学を検討する場合は、希望するカリキュラムや卒業資格、その先の大学進学要件まで含めて早めに確認しておくことが重要です。
インターナショナルスクール受験の準備と対策

インターナショナルスクール受験では、英語力だけでなく、年齢相応の学力、コミュニケーション、提出書類、面接など、複数の要素が選考に関わる場合があります。
大切なのは、志望校の選考方法を理解し、子どもの現在の状況に合わせて必要な準備を進めることです。
英語力の準備|必要なレベルと学習方法
必要な英語力は、学校、学年、入学時期によって異なります。幼児期では英語に親しみ、簡単なコミュニケーションに自然に反応できることが中心となる一方、学年が上がるにつれて、英語で教科を学ぶためのリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの力が必要になります。
家庭では、絵本や読書、会話、年齢に合った動画や学習教材などを活用し、英語に継続的に触れる環境をつくることが効果的です。高学年以降では、文章を読み要点をまとめる、自分の考えを書くといったアカデミックな練習も役立ちます。
面接対策|子ども・保護者それぞれの準備
面接では、準備した答えを正確に言うことよりも、質問を理解し、自分の言葉で自然に答えられることが大切です。子どもには、好きなことや学校生活、家族、興味のあることなど、身近なテーマについて英語で話す経験を持たせるとよいでしょう。
保護者面接がある場合は、学校の教育方針を理解し、なぜその学校を希望するのか、家庭でどのような教育を大切にしているのかを整理しておきます。
過度に「正解」をつくるのではなく、家庭の考えを一貫性を持って伝えられることが重要です。
願書・エッセイの書き方|学校が見るポイント
願書は、学校が子どもと家庭について知るための重要な資料です。エッセイが必要な場合には、志望理由や家庭の教育方針、子どもの特徴などを、具体的かつ分かりやすく伝えることが求められます。
英語で作成する場合も、難しい表現を使うことより、内容が明確で自然に伝わることが大切です。学校のウェブサイトに書かれている理念をそのまま繰り返すのではなく、その教育に家庭がなぜ共感しているのかを自分たちの言葉で示しましょう。
提出前には、内容だけでなく、スペルや文法、必要事項の記入漏れなども確認しておくことをおすすめします。
模擬試験・スクリーニング対策
志望校で筆記試験やアセスメントが行われる場合、年齢や必要性に応じて、試験形式に慣れておくことは役立ちます。公開されているサンプル問題などがあれば、出題形式や時間配分を知るために活用できます。
ただし、インターナショナルスクールの選考は、必ずしも試験の得点だけで決まるものではありません。模擬面接や練習も含め、本番の形式に慣れることを目的とし、子どもに過度な負担をかけないことも大切です。
インターナショナルスクール受験でよくある失敗例

受験準備に力を入れるあまり、「合格すること」だけが目的になってしまうことがあります。しかし、学校選びで本当に重要なのは、入学後に子どもがその環境で学び、成長していけるかどうかです。
ここでは、学校選びや受験準備の際に注意したい点を紹介します。
英語力だけを基準に学校を選んでしまう
インターナショナルスクールを「英語を身につけるための学校」とだけ捉えると、学校選びの大切な部分を見落としてしまいます。
学校によって、カリキュラム、教育理念、授業の進め方、評価方法、進路支援などは大きく異なります。例えば、IB、アメリカ式、イギリス式など、採用する教育プログラムによって学び方や卒業後の進路にも違いがあります。
英語環境は重要な要素の一つですが、子どもの性格や学習スタイル、将来の進路、家庭の教育方針まで含めて考えることが大切です。
学校説明会や見学に参加せず受験する
ウェブサイトやパンフレットだけでは、学校の雰囲気や日々の教育の様子までは十分に分からないことがあります。
実際に学校を訪れることで、教師と生徒の関わり方、授業の雰囲気、施設、学校全体の文化などを確認できます。また、説明会では入学選考やカリキュラムについて直接質問できる場合もあります。
可能であれば複数校を見学し、それぞれの違いを比較したうえで、家庭と子どもに合う学校を検討するとよいでしょう。
家庭の教育方針を整理できていない
保護者面接を行う学校では、志望理由だけでなく、家庭が教育についてどのように考えているかを尋ねられる場合があります。
「なぜインターナショナルスクールなのか」「子どもにどのような教育環境を望んでいるのか」「将来どのような進路を考えているのか」といった点について、家庭の中で一度話し合っておくことは、受験のためだけではなく、学校選びそのものにも役立ちます。
学校の理念と家庭の考え方が完全に同じである必要はありませんが、互いの方向性を理解し、長期的に協力できる関係であることは大切です。
インターナショナルスクール受験に関するよくある質問

インターナショナルスクール受験では、転入の可否、学校選び、倍率などについても多くの疑問があります。ここでは、よくある質問について基本的な考え方を紹介します。
一般的な日本の学校からインターナショナルスクールに転入できる?
日本の学校からインターナショナルスクールへ転入することは可能です。ただし、受け入れ学年、空席状況、英語力、学習歴などの条件は学校によって異なります。
入学時には英語力や基礎学力を確認するアセスメントや面接が行われる場合があります。また、成績表や推薦状など、前籍校からの書類提出を求める学校もあります。
英語力に不安がある生徒向けにEALなどのサポートを提供する学校もありますが、サポートの内容や受け入れ基準はさまざまです。転入を考える場合は、希望する学校のAdmissions Officeに早めに相談し、必要条件を確認することをおすすめします。
インターナショナルスクールは何を基準に選んだらよい?
学校選びでは、カリキュラム、認定、教育理念、言語環境、進路、学習支援などを総合的に見ることが大切です。
IBやケンブリッジなどの国際的な教育プログラム、CISやWASCなどの国際認定は、学校を理解するための一つの情報になります。しかし、それだけで学校の良し悪しが決まるわけではありません。
最も大切なのは、子どもが実際に学ぶ環境としてその学校が合っているかどうかです。学校見学や説明会を通して、教育方針だけでなく、教師や生徒の様子、学校の文化、サポート体制なども確認しましょう。
インターナショナルスクールの倍率は高いですか?
倍率は学校や学年、年度によって大きく異なります。応募が集中する学校や空席の少ない学年では競争が高くなる一方、年度途中でも空席があれば出願を受け付ける学校もあります。
また、インターナショナルスクールでは「倍率」だけでは状況を判断しにくく、学年ごとの空席数や入学条件によっても結果は変わります。 希望校が決まったら、募集時期、空席状況、出願条件を早めに確認し、それに合わせて準備を進めることが現実的です。
まとめ

インターナショナルスクール受験では、英語力や学力の準備に加え、面接や願書など、各校の選考方法に応じた準備が必要です。しかし、受験そのもの以上に大切なのは、子どもに合った教育環境を選ぶことです。
学校によってカリキュラム、教育方針、入学条件、学校文化は大きく異なります。学校見学や説明会を活用し、家庭が教育に求めるものと学校が提供する環境を丁寧に照らし合わせることが、納得できる学校選びにつながります。
代々木インターナショナルスクールでは、英語で学ぶ国際的な環境の中で、一人ひとりの個性を大切にしながら、子どもたちが主体的に学び、自分の考えを育てていく教育を行っています。
インターナショナルスクールへの入学をご検討の方は、学校見学や説明会を通して、実際の学習環境や学校の雰囲気をご覧ください。
学費・入学条件










